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​その3)飯山満川を拡張する

市が「安全」と言う理由

 市がメディカルタウンの洪水対策のひとつとして挙げるのが飯山満川の拡張です。この工事を行う県は、これをメディカルタウン事業とは無関係に以前から計画していましたが、令和2年7月に市に事業への協力を頼まれて工期を早めたものです。けれども、メディカルタウンができれば豪雨時には想定外の大量の水が飯山満川に流れ込んで、洪水リスクを上げると考えられます。

 当会はこの計画について県に安全性の確認を求め、またもしメディカルタウンができるのであれば、そこから出る水を安全に流下させるために、飯山満川の拡張以外の排水計画をつくるよう求めています(→「県に計画の変更を求めています」)。R4.8月現在、まだ審議中とのこと。

細い川に太い川をつなぐ

 排水能力が1時間30ミリしかない海老川に流れ込む飯山満川を、1時間50ミリに拡張する、つまり細い川に太い川を接続するのは洪水必至のパターン。これは「決してやってはいけないこと」と、河川工学の専門家は言います(素人でもわかりますが)。

合流点で水量を絞る

 これに対し市は、「海老川との合流点で飯山満川から流れ込む水量を絞るので、海老川の負担は増えない」としています。

 通常時はそれでも大丈夫でしょう。けれども豪雨時に飯山満川上流から流れてくる大量の水とメディカルタウンか

細い川に太い川を.PNG

1時間50ミリ対応に拡張予定

将来にわたって1時間30ミリ対応

ら流れ込む水は、合流点で絞られて逆流する可能性があります。そうでなくても水位が上がっている海老川に、飯山満川からの水は流れ込めない可能性が高いのです。今度はメディカルタウン内だけでなく、その上流の飯山満川流域が氾濫する危険があります。

合流点.PNG

<飯山満川と海老川の合流点>

この装置がそのまま使われる予定

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