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R4. 2/2 専門家を招いた勉強会を開催しました

更新日:2022年3月6日




元建設省(現国土交通省)土木研究所水文研究室長、元長崎大学教授の石崎勝義先生をお招きし、海老川上流地区の実地検分の後、治水について勉強会を行いました。



以下のような話をうかがいました。


1、治水で大切なのは、保水機能(降雨を一時的に貯留する機能)と遊水機能(河川ぎわの低地や田んぼなどがもつ、降雨や溢れた川の水を一時的に貯留する機能)の2つを守ること。


2、洪水を防ぐには少しでも遊水機能を守ることが大切。


3、盛り土をすると土地の遊水機能が失われるので、極力避ける。盛り土は危険である。必ず浸水被害が起きる。


4,上流に盛り土をしたら下流に影響が出るのは明らか。区画整理事業を徹底的に見直して、最低限の盛り土にして下流に影響が出ないようにしなければならない。また市民が盛り土が危険だということを知らなければならない。


5,遊水機能を守る建築法にピロティー建築(高床式建築)がある。費用も安くすむ。


6,静岡市の巴川の総合治水対策はよく考えられている。巴川は海老川に似ているので参考になるのではないか。


7, 船橋市・都市政策課がホームページに掲載している「海老川上流地区土地区画整理事業における下流河川への洪水対策」は、調整池など、降った雨に関する対策で(保水機能の確保)、遊水機能の確保はしていない。また調整池の容量算出基準の1haあたり1370㎥は住宅地における基準であり、低湿地のものではない。洪水対策は遊水機能の確保こそ大切なので、上記だけでは不充分である。


8、グリーンインフラについて。


 など。



 参加者から活発に質問が出ましたが、その一つ一つに丁寧にこたえてくださいました。大変有意義でしたが、治水初心者には難しい内容も多く、さらなる勉強が必要だと痛感した3時間でした。



参加者:9人

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