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R4.3/2 2回目の勉強会。洪水の危険と船橋のポテンシャル

更新日:2022年3月20日


 
広大なメディカルタウン予定地。ここに溜まる水はどこへ?  図)市HPより作成

前回お出で下さった石崎先生と、同じく都市政策・治水の専門家に来て頂き、船橋市の公表しているメディカルタウンの工事計画の問題点を教えて頂きました。


現在の事業計画の最大の問題点は、盛り土とコンクリート化によって失われる膨大な遊水量(周りの河川や土地からの水を集めて貯水する量)をまったく考慮していないこと。メディカルタウンの予定地は42.3ha、大雨の時、この土地にたまるはずだった膨大な水がどこへ行くのか検証されていない。


けれども、ある程度の市街化はしつつも、遊水機能を確保する方法はある。たとえば

浸水を許容する土地利用(水辺公園など)

高床式建築・建物内貯留・小型雨水貯留浸透設備の設置

下流まで含めた河川沿いの緑の確保

下水道の機能向上


これらを組み合わせた計画に変更できれば、遊水量はある程度確保できる。船橋市にはそれができる能力と自然環境がある。そうなれば、国が推進している「流域治水プロジェクト」の良いモデルとして、全国の自治体が参考にするだろう。


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遊水池を確保することは全国の自治体の課題となっています。また熱海の事故もあり、盛り土を法律で規制する準備も進んでいるとのこと。こうした国レベルの動きを理解し、船橋市は県とともに、今すぐにでも計画の見直しを図るべきだと思いました。引き続き、関係各方面にはたらきかけていきます。


市は、県の都市計画審議会で付帯決議(*))が付けられたため、現在、安全性に関する検証を行っているとしています(これをせずに計画決定したのか?!と驚きます・・・)。その検証に遊水機能の確保が含まれているのかを確認することが必要になると思われます。



(*)千葉県 都市計画審議会で付けられた付帯決議↓

「土地区画整理事業による海老川流域の治水への影響に関する検討を続け、住民に対し御理解いただけるよう、丁寧に説明を重ねること」


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