今メディカルタウン事業は、入札中止、調整池の設計ミス、そして土壌汚染問題で揺れています。今回は土壌汚染問題についてお知らせします。
◆土壌汚染が発覚
今年の8月、「流域治水の会」は土壌汚染の研究者とともに念田川の土を4ヵ所から採取し、東京農工大学の渡邉泉教授に分析を依頼していました。
11月に送られてきたその結果は、念田川の底泥が22種類の金属で汚染されていることを示すものでした。なかでも驚いたのは、病院用地近くの川底から鉛や、タリウムという強い毒性を持つ物質が検出されたこと。
タリウムは 現在は使用が厳しく制限され、一般には入手できない物質。かつては殺鼠剤に使われ、殺人に使われることもありました。
ちなみに、鉛は2023年にも上記地図の〇で囲んだ所から基準値の2倍という高濃度で検出されています(市は汚染源の調査をせず)。
新病院では平時も非常時も地下水を大量に使いますから、念田川上流の土壌汚染、水質汚染は重大問題です。このため私たちは11/22に、汚染源の除去と、病院用地の土壌汚染などの徹底調査を求める申し入れと記者会見を行いました(申し入れは5団体。この汚染については東京新聞、毎日新聞、千葉日報が記事にした)。
病院や私たち利用者にとってもう一つ脅威なのは、金属スクラップヤードが病院用地の北200mまで拡大してくること。それだけに新病院建設室にその旨、電話で情報提供したときには仰天していました。スクラップヤードからは私達の調査で様々な金属が出ていることがわかりましたが、そうでなくても廃車やバッテリー、柱上トランスなどが山と積まれ、騒音、振動、異臭が絶えない工場が目の前に迫ってくるのですから、たまったものではありません。金属を取り出すために保護ビニールなどを野焼きする(違法)煙からは、ダイオキシンも発生します。
今回調査に協力してくださった「残土・産廃問題ネットワーク・ちば」代表の藤原寿和先生によると、スクラップヤードから出る金属の粉塵は5km先まで飛んでいることが確認されているそうです。藤原先生は、わずか200mの場所に基幹病院があるなどあり得ないと断言していました。
超軟弱地盤ゆえに増幅される大地震。液状化と陥没、亀裂。そして洪水。これまで私たちが訴えてきた危険性に加え、このたび土壌汚染と水質汚染、大気汚染のリスクが明らかになりました。こんなとんでもない場所への病院移転は止めなくてはなりません。
市民が声を上げましょう!
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