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調整池の工事でわかった事業の問題点(3)ー 問題だらけの助成金の支払

ryuikichisui

更新日:3月8日


 当会と市民技術者たちが昨年2024年6月から始めた調整池工事の調査によって明らかになった、メディカルタウンの工事をめぐる深刻な問題の数々。


 この結果を受け、私たちは 2025年2月7日、松戸徹市長に意見書を提出。意見書では以下の6項目に分けて事業の問題点を指摘しました。


  1. 協議も全体計画もなく着工

  2. 全体計画の策定に市がノータッチ

  3. 場当たり的で危険なフジタの工事

  4. 市がフジタの工事をチェックできない

    1~4については 「調整池の工事で分かった事業の問題点(2)- 協議も全体計画もなく着工」

  5. 問題だらけの助成金の支払い

  6. 法に定められた行政の監督責任が果たされていない

◆まとめと要望


 今回は、上記5の「問題だらけの助成金の支払」の部分を紹介します。(緑の文字はHP用に書き加えたもの)



 

2027/2/7 松戸徹市長あて意見書より


5,問題だらけの助成金の支払い


 3つの問題について、意見を述べさせていただきます。

① 令和4年度の助成金交付申請について


 上記申請に対する伺書(令和4年8月29日付)には「1号調整池工事は、確定した図面及び設計書を提出してから着工する旨の条件を付して交付決定する」とあり、組合への交付可否通知にもその旨が明記されています。しかし工事は2022年(令和4年)11月ごろから始まり、設計書が出されたのはその5か月後の2023年4月17日です。


 おそらくこのフジタの想定外の行動に、市は驚いたことでしょう。しかしフジタの違反行為をとがめることなく2023 年8月21日、フジタと協議を行い、それをもって下水道部が出した懸念や条件はクリアできるとして助成金を払ったと思われます。しかしこれは市長の決裁までもらった当初の 条件を覆すやり方で、決してやってはいけない行為ではないでしょうか。(資料1参照)


 また8月の協議はその記録から、4月に出された設計書の説明にとどまったように思われ、下水道部が出した懸念が解決されたかどうかわかりません。もし下水道部の懸念や条件に対する回答が示され、市が了承したなら、その旨を示す文書が作られるはずですが、それもありません。あくまでも信用ベースの協議でしかなかったのではないでしょうか。

 しかし 1 号調整池はその後、私たちの調査で念田川から水が入り、安全性や県の規定水量を担保しない工事であることがわかりました。このような工事に助成金が支払われたことは大きな問題です。(1号調整池の築造過程は、資料2を参照)


② 令和5年度の助成金交付申請書について


 フジタが作ったこの文書は滅茶苦茶です。金額の一覧表と明細ページの金額が違っている、金額の裏付けとして付けられた図面が別の工事のものである、その図面の中にはフジタが葛南土木事務所の名前を騙って作ったものが数枚ある(同事務所と千葉県河川整備課は、自分たちが作ったもので はないと証言)など、問題点は枚挙にいとまがありません。市は申請書の中身を見ていないと断言せざるを得ません。(フジタが作った図面の例は、文末の「コラム」を参照) 


 このようなかたちで申請を承認し、フジタが言うままに予算の上限を決めるのは明らかに問題です。「工事が完了した時にチェックするから大丈夫」という説明を受けましたが、そんなレベルの問題ではありません。


③ 不正があっても気づけないチェック方法


 助成金のチェック方法に関し、市は私たちへの回答書(昨年12月)の中で、交付申請書は内容を審査し、完了実績報告時の金額は官積算内(注)であるかをチェックする。このやり方に問題はないとお答えになりました。しかし申請書はちゃんとチェックされていないことを前段で指摘しました。また市が言う方法は、私たちの感覚ではチェックとは言いません。申請時の工法、単価、金額などが最終的にどうなったのか完了時と比較し、その金額が適正かを調べるのがチェックではないでしょうか。地盤改良費など、一回で済ませた工事を複数年で払う場合は、年度ごとの単価が同じであるか比較することも必要です。


(注)官積算とは公共事業の予定価格を割り出すために、工事の施工内容や仕様に基づいて公官庁が行う計算


 それをしなければフジタのやりたい放題になります。以前、都市政策課に申し上げましたが、組合施工の土地区画整理事業で一番多い不正が、この助成金の水増し請求であることを忘れないでください。


 市の他の事業のなかには、年間予算を数十万円に抑えられ、そのやりくりに並大抵ではない苦労をしている部署もあります。それなのにこの事業だけは巨額な丼勘定が許されている。市民の理解は到底得られません。


 まもなく令和5年度の完了実績報告書が上がってくると思います。あの滅茶苦茶な申請書でもいいので、きちんと付け合わせをし、最終的にどんな工事が行われ、請求されている金額が適正か、官積算ではなく、実際に行われた工法でチェックしてください。そのために技術の職員もチェックに加わる体制を作ってください。令和4年度のように、工法が変わっているのに、申請金額と実際にかかった金額がほぼ同じということはあり得ません。


 市は大切な市民の税金を預かっているという自覚をもち、緊張感をもって助成金のチェックに当 たるべきです。なお、今あげた事項のなかには住民監査請求の対象になってもおかしくないものがあることを申し添えます。


 

資料1 組合に出された令和4年度の助成金申請を承認したという通知書





 


 意見書に書いた、令和5年度の予算申請書につけられた、「宮前川」の工事金額の根拠となる図面。実際には念田川に架かる「念田橋」の工事図面だったが、市はそれに気づかず申請金額を承認。

 また千葉県葛南土木事務所が作成した図面ということになっているが、県はこれを否定。そもそも宮前川も念田川も県が管理する二級河川ではないため、県は宮前川や念田川の工事には関わっていない。何重にもおかしな図面。

 私たちは申請金額と付け合わせをする中でこの滅茶苦茶な図面に気づき、市は全く図面を見ていないこと、フジタの申請は非常にいい加減で信用できないものであることを確信した。


 

 
 

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