やり直しのシミュレーションの結果を発表する市民説明会が行われることになりました。
日にちは 8/19(金)、20(土)、21(日)の3日間、計6回ということです。
詳しくは以下へ。
この情報が「広報ふなばし」に載るのは 8/15。またもや開催数日前。どうぞ皆さまから、できるだけ多くの方にお声がけしてご参加ください。
さて、今回のシミュレーションの結果は、「浸水のリスクは、あっても軽微」というものになるようです。
私たちはこのシミュレーション自体に大きな疑問をもっています。
その理由を申し上げますので、参考になさってください。
1.県が新たにシミュレーションに入れるように提案した以下の条件は不確実なもの
a)海老川調節池の暫定供用(部分供用)をメディカルタウンができるまでに(令和34年頃)できるように努める
→ この工事は県の予算で行われます。12年後に本当に暫定供用ができる保証はありません。また工事がどの程度のものなのかわかりません。もちろん完成するのは遥か先です。
このように、できる保証もなく、またできたとしても部分的で、しかも12年後、というものをシミュレーションの条件に入れるのは不適切でしょう。
b)海老川下流の川床の掘削を行う(どの程度かは不明)
→ これが洪水対策になるかは意見の分かれるところです。
海老川のような潮の満ち引きの影響を大きく受ける川では効果は限定的、という専門家の声があります。
不確実なもの(希望的観測)をシミュレーションに入れるのは、結果を良くするための操作ではないでしょうか。
説明会には県からも職員が来るようですので、質問をしようと思っています。
2. 内水氾濫が入っていない
船橋南部のような市街地では、下水道や排水溝から溢れる内水氾濫による浸水被害が深刻です。ところが今回のシミュレーションには、この内水氾濫が入っていません。海老川からの溢水(外水氾濫)だけのシミュレーションで安全と言われても、とても納得はできないのです。
3. 問題は遊水地を潰すこと
メディカルタウン事業の最大の問題点は、川そばの貴重な遊水地を潰してしまうことです。
海老川は1時間30ミリの雨にしか耐えられない設計です(潮の満ち引きの影響は受けますが)。
今後、1時間50ミリを超える雨が頻発すると予測されている中で、行政が為すべきことは、そうした豪雨での被害を少しでも減らす対策をとることです。
県が発表しているハザードマップでは、1時間50ミリの雨ですでに広範な地域が浸水することが示されています。
行政が考えるべきことは、予定地を埋め立てることで「被害が今よりどのくらい大きくなるか」ではなく、「被害を今より減らす」ことでしょう。予定地の遊水機能を残し、できればより多くの水を溜められるようにすることが最も有効な対策だと考えています。
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