令和8年(2026)9月20日~21日
台風25号
気象庁アメダス Data
24時間最大雨量 9/21 345.5ミリ
( 過去最大)
(気象庁「日ごとの値」より)
1時間最大雨量 9/21 37.5 ミリ

<雨雲の動き>
船橋の記録を塗り替えた2026年・台風25号
千葉豪雨の襲来による動悸が収まらないうちに、再び関東を襲った台風25号による豪雨。千葉豪雨とは何が違うのか。データを中心にまとめました。
◆雷鳴が轟かなかった台風25号
皆さんは豪雨の中の音に気が付きましたか? 千葉豪雨の時はバリバリ、ドーンという雷鳴が長時間響いて怖かったと思いますが、台風25号の時、雷鳴はありませんでした。これは千葉豪雨が線状降水帯によるものだったからです。線状降水帯は積乱雲が次々に湧いて長時間大量の雨を降らせる現象。積乱雲なので雷鳴はつきものです。雨の降り始めから長時間雷が鳴っていたので、本当に怖かった。
一方台風25号は熱帯低気圧による風と雨雲の渦。いつものように? 風と雨がセットで襲ってきましたが、驚いたのは、たたきつける雨の音が轟音のようだったこと。
それは今回の雨の規模が、2019年に房総半島に大きな被害をもたらした東日本台風に匹敵するか、それ以上だったからです。名古屋大学&横浜国立大学の坪木和久教授らによる観測チームが、事前に航空機で台風上空まで飛び、ドロップゾンデ(観測機器)を落としてそれを明らかにしました。曰く「水蒸気の量が空気中に含みうる最大値に近いもの」であると。その観測結果どおりの雨となりました。
◆タイプの違う2つの豪雨
グラフを見てください。千葉豪雨はナイフのように短時間で最大1時間雨量を塗り替え、台風25号は波状攻撃のように大量の雨を降らせたことがわかります。

台風25号の特徴は3つの雨量のピークをもち、うち2つは約30ミリであったこと。千葉豪雨の数値に比べるととても小さく見えますが、実はこの雨量は昭和40年代まで河川整備の目標とされていた数値で、この規模の雨が降るのは1年に一度あるかないか。今回のように24時間以内に2回も記録したのは、船橋史上初めてのことでした。24時間雨量、48時間雨量、72時間雨量が塗り替えられたのも納得です(表参照)。

◆被害を比べてみると…
千葉豪雨では約2時間にわたってものすごい量の雨が降ったため、雨水の川への排水が追い付かず、深刻な内水氾濫が起きました。ただしピーク時間が短かったため水は短時間で引き、線状降水帯というよりゲリラ豪雨のような印象でした。被害の様子はすでにアップした 「令和8年千葉豪雨② 各地の状況」 に詳しいので、ぜひご覧ください。
対する台風25号は猛烈な雨を降らせながらゆっくりと房総半島に近づき、船橋は9月21日15時~18時ごろに今回最大の豪雨に見舞われました。最大1時間雨量は37.5ミリ。
豪雨のピークが夕方だったので、たくさんの人が嵐の様子を撮影し、エックスやインスタグラムなどで拡散。海老川と飯山満(はさま)川の合流点の動画では、飯山満川がナイアガラの滝のようにドウドウと音を立てて海老川に流れ込む様子が映っていました。
被害のデータは以下の市のホームページで見ることができます。今回の特徴は千葉豪雨では報告されなかった土砂崩れが多発したこと。千葉豪雨でゆるんだ地盤が、台風25号でさらにゆるみ、崩れたと考えられます。ただ、床上床下浸水した家屋の数や、冠水した道路に突っ込む車の数が少なかったのは幸いでした。市民が千葉豪雨を通して被災を免れる方法を学び、備えたからでしょう。
船橋市にはこの未曽有の経験をもとに、水害対策を強化することを望みます。
船橋市役所ホームページ
●台風25号に伴う被害状況
https://www.city.funabashi.lg.jp/emergency/news/attention1/p150330.html
●令和8年8月千葉豪雨に伴う被害状況
https://www.city.funabashi.lg.jp/emergency/news/attention1/p149506.html
今回も海老川はぎりぎりのところで溢れませんでした。その理由をブログで解説していますので、ぜひお読みください。