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フジタがこっそり工事説明会を開催

更新日:2022年12月27日


飯山満に建てられた ㈱フジタの作業所。工事説明会もここで行われた。

 9月25日(日)と27日(火)の2回、(株)フジタが工事の説明会を開催しました。

 告知は「海老川上流地区内の町会と、同地区から100m以内の家へのポスティングと掲示板3カ所への貼り紙、および組合事務所前の掲示」とのこと。海老川下流域はおろか、工事や洪水の影響を受ける可能性がある夏見や飯山満などの町会にも告知は一切ないままの開催でした。その結果、当会が出席した27日の会は、当該地区の住民14人、偶然貼り紙を見つけて参加した下流域の住民5人だけ。

 内容は、プロジェクターを使った説明と質疑応答で約1時間。配布資料なし、写真撮影禁止、映しだされた説明の写メも禁止。

 組合設立や業務代行者としてフジタが決定されたなどの経緯、計画図、工区と、工区ごとの工事スケジュール一覧表、工事の概要などがテンポよくプロジェクターに映し出されていきましたが、その様子からは、住民にしっかり理解してもらおうという気持ちは全く感じられませんでした。事実参加者からは「配布資料もないし、今言われたことを持ち帰って周りに教えようにも無理」とクレームが出ていました。


 この「近隣住民に対する工事説明会」は、当会が他団体とともに組合に出した申し入れ(→「組合に市民説明会の開催を申し入れ」)への回答の中で言及されていたもの。つまり「全市民を対象とした説明会は行わないが、近隣の住民を対象とした工事説明会はする」としていたものです(→「組合が市民説明会の開催を拒否」)。このため当会は、それなりの重みのある工事説明会になるのだろうと考えていました。けれども結果は、参加者を最低限に絞り、資料も配布しないという、マンションの工事説明会でももっとマシだろうと思うようなものでした。

 市長が「市の将来に重要な事業」と言い、市内の治水、医療、交通等に大きな影響を与える事業の工事説明会がこれです。この後は住民説明会の予定はないとのこと。組合とフジタの不誠実な姿勢がここにも表れています。


 以下に27日にわかった主な事柄を列記します。資料を一切もらえなかったため記憶違いの可能性がありますが、その時はお許しください。詳細はフジタ(組合事務所)にお問い合わせを。


説明会で配られたものではなく、8月末に一部地権者に配られた資料

<工事について>

  1. 工期は令和4年3月~15年3月。

  2. 令和4年に医療センター用地である第1工区、第3工区、第5工区の基盤整備工事を始める。医療センター用地に続く道路など、周辺道路の建設も行う。最後は第2工区、第9工区(それ以外の工区の工事予定はメモに確証が持てないので省略します。事業地を9つの工区に分け、工事はいくつかの工区ごとに順番に進めるらしい。)

  3. 作業時間…日曜祝日を除く毎日、8~18時。しかし例外もある。

  4. 道路は汚したら清掃する。交通誘導員や近隣の通学路への配慮も行う。

  5. 工事に使う主な道路は船取線(県道8号線)と、湾岸部から北上し、卸売市場の脇を通る道の2本。しかしその他の道も使う。

  6. 持ち込む土砂の量…63万㎥。東京方面から運ぶ。港は使わない(国道357号線か東関東自動車道か?)。

土砂の主要搬入ルート(説明会での説明を基に作成)

土砂は10トントラック1日100台で搬入。(市の廃棄物指導課によると、10トントラックでも7トンまで積むのが普通とのことゆえ、単純計算で平日毎日3年間、これだけの台数のトラックが走る計算。これ以外にコンクリートミキサー車、建築資材の搬入用のトラックなどが走ります。)



<住民とフジタの質疑応答>

  1. 米が崎で地下水をたくさん使って商売をしている。もし水が枯れたら補償してくれるのか。 → フジタ「専門家による調査が必要になります」。

  2. (一番最初に工事が始まる)第3工区に造られる調整池に、店が引っかかる。もう工事が始まるようだが、いまだに誰も説明に来ない。どうなっているのか。 → フジタ「移転になりますね。まずは地主さんに連絡して、それで大丈夫なら、そのあと店舗の方に連絡すると思います。市に報告しておきます」→ この話を都市政策課にすると「まだフジタから連絡はないし、それを市に言われても困る」とのこと。組合施行であるかららしい。

  3. 今日初めて自宅近くの道路がなくなることを知った(複数人)。→ フジタ「都市計画道路が通ることによって廃道になるものがある。事業予定地の外の部分は市に問い合わせてください」(具体的にどの道がなくなるのかは、市かフジタに問い合わせを)。

以上。

 事業予定地の中、および近隣の住民に対しても必要な説明が行われてこなかったことがわかった説明会でした。



 なお海老川上流地区土地区画整理組合は9月9日にホームページを開設していました。

URLは以下。


※「組合」は地権者達から成る組織ですが、「組合事務局」は職員全員がフジタの社員。そのため、組合の運営は実質的にフジタが担っていると言えます。また工事は、フジタ(組合事務局)が ㈱フジタに発注するという、おいしい仕組みとなっています。

組合だけでなく、フジタに対する問い合わせも、上記URLから行えばいいでしょう。

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