隠されたシミュレーション図-①
- ryuikichisui
- 6月30日
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更新日:5 日前
明らかになった「海老川下流域も浸水被害」

海老川上流地区土地区画整理事業(メディカルタウン事業)は、海老川流域にどのような浸水被害をもたらすのか。その検証が2022年に行われた「洪水シミュレ―ション」(船橋市実施)だ。同年1月、第195回千葉県都市計画審議会でつけられた付帯意見に従って行われたもので、審議会では、「この事業は海老川下流域に洪水をもたらす」という厳しい意見が相次いだ。
◆市は「下流域の浸水深は減る」と言って工事開始を容認
当初3月末には結果が出るとされた検証は、5月に千葉県の2つの河川工事を検証条件に入れてやり直すことに。8月に市民説明会が開催されたが、そこで説明されたのは、「事業地周辺では浸水深が増加するが、海老川下流域の浸水深は減る」というものだった。
詳しくはこちらを参照 ➡「疑問続出。やり直しシミュレーションの結果説明会 1(治水)」
そして市は、「だからもう工事は止められない」(杉原弘一 都市政策課長)といって、被災がひどくなる事業地周辺(夏見や飯山満など)の人々に被災リスクの説明をせぬまま、組合(フジタ)の工事開始を容認した。市民説明会からわずか8日後の8月29日の着工だった。
◆情報公開請求で発覚! 下流域にも浸水被害
しかし実はこの時、海老川下流域でも浸水被害が出るという結果が出ていたことを、市は隠していた。その被害とは「浸水継続時間」である。成人女性が歩くのが困難になる浸水深50㎝以上が続く時間のことで、国は避難計画を立てる上で重要な指標としている。
その浸水継続時間の増加を示す図を当会がシミュレーションの結果図18枚の中から見つけたことで、事実が発覚した。
つまり市は事業組合に工事を始めさせるために事実を隠し、洪水や浸水被害を心配する下流域の人々を黙らせようとしたのだろう。さらに、浸水継続時間の図からわかった新たな脅威、すなわち海老川沿いの「家屋倒壊等氾濫想定区域」に住む人々の被災リスクの増加にも、市は目をつぶったのである。
なぜ事業による危険を市民に知らせないのか。なぜリスク回避の方策を講じないのか。行政にあるまじき行為、まるで悪徳業者のごとき行いと言わざるを得ない。これが海老川上流地区の地権者と開発業者を利する、松戸徹市政の本性なのか。市民はもっと怒っていい。
◆千葉県にも隠した「浸水継続時間」の図の存在
ちなみに情報公開請求した市と県の協議記録(令和4年5月10日)から、市は県に対し、「下流域の浸水深の増加は5㎝程度で、工事を止めるほどではない」と強調。その一方で浸水継続時間については、シミュレーション図が存在すること自体、県に説明していない。
また協議記録の中で、市は下流域の浸水深軽減についてのみ問題にし、事業地周辺の浸水深増加についてはほとんど触れていないことも書き添えておく。
では当会が市民説明会で使った資料を基に、次章で今回の「浸水継続時間を巡る問題」を見ていこう。
参考記事
⇩これが隠されたシミュレーション図





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